品川区西五反田TOCビル ペルシア絨毯専門店カーペットミュゼ
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すばらしきイランの至宝 ~ペルシア絨毯の概略~

ペルシャ絨毯はイランが起源 ペルシャ絨毯は世界で最も有名な手織りの絨毯であり、芸術品でもある絨毯です。最古のペルシャ絨毯「パジリク」(200×183㎝)は、南シベリア、アルタイ山脈スキタイの古墳の永久凍土の中から発見され約2500年前に織られたものとされています。
現在ロシアのレニングラード州サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に収められています。
数百年前に織られたペルシャ絨毯は欧米の美術館・博物館に重要美術品として数多く収蔵されています。
ペルシャ絨毯については、さまざまな言語で多くの本が書かれいます。そして、耐久力の長い実用品であり、美術品だということは、疑いなく証明されています。

産地の伝統で織り上げるペルシャ絨毯

ペルシャ絨毯はひと目ひと目、経糸にパイルを結び一平方あたり100万以上の結び目を数える絨毯もあります。ですから、この絨毯を一枚織るのにどのくらい時間がかかるか、ご想像できることでしょう。
ペルシャ絨毯は、作られた町の名前で呼ばれます、イスファハン・タブリーズ・クム・ナイン・カシャーン・ケルマン・ビジャー・シラーズ産ギャッベ等、他にもたくさんの織り産地があります。それぞれの町に伝統的なデザインや新しいデザイン、美しいカラーコンビネーション等があり、それぞれが、他の町で作られた絨毯とは異なった特色を出しています。そこが、一枚一枚違う絨毯になりペルシャ絨毯を価値あるものとして見られる点なのです。

ペルシア絨毯はFMJ ここで紹介する絨毯のほかにも、たくさんの産地から集められた、ペルシャ絨毯を常時2,000枚取り揃えて、カーペットミュゼは、お客様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

ナイン(Nain)

産地ナインのペルシャ絨毯 ナインは、イラン中央部にあるオアシス都市で、もともと毛織物の産地(上質なウールの布の産地)でした。 1920年代より、イスファハンの職人の指導のもと、絨毯を織り始め、現在ではイラン国内屈指の絨毯産地になっています。
地色がアイボリーの、落ち着いた色柄が多いため、日本家屋に良くマッチし、日本国内で、たいへん親しまれています。
有名工房 ハビビアン工房、ファクル工房、アハバン工房などが有名です。

タブリーズ(Tabriz)

産地タブリーズのペルシャ絨毯 タブリーズは、イラン北西部、テヘランより597㎞、標高1,360mの高原の町です。サファヴィー朝、初期の首都で、この時期絨毯の名品が数多く織られました。 東西交通の要所により、外国との接触が多く、ヨーロッパ市場を見据えた絨毯が盛んに生産されています。
ナイフの先に鈎針のついたような道具で、まるで機械で織るような、精確で緻密なできばえの、絨毯を織りあげてきます。 デザインには絵画や肖像画などもあり、壁掛けなどとして楽しめる絨毯も、他の産地の技術を圧倒しています。
有名工房 シールファール工房、シャーデマー工房、ナスロラザデ工房などが有名です。

クム(Qum/Gbom)

産地クムのペルシャ絨毯 クムは、テヘランより156㎞、9世紀よりシーア派の聖地(昔、ゾロアスター教の聖地でもありました)です。
1930年代よりカシャーンの職人の技術指導のもと、絨毯が作られるようになりました。そして約30年あまりで、今までに何百年と歴史のある絨毯産地を抜き去り、現在ではイランの中で、絹の絨毯といえばクムと言われるようになっています。
新興産地の強みで、伝統にとらわれず、新しいデザイン・色・品質と、ありとあらゆる試みがためされ、現在のクムの絨毯が完成されたのでしょう。海外での評価が非常に高い絨毯です。
有名工房 ケルマニ工房、オリアイエ工房、ババイ工房などが有名です。

イスファハン(Esfahan)

イスファハンは、イラン中央部、テヘランより南へ435㎞、標高1,575m、ザグロス山脈東麗にあります。
サファヴィー朝(1587-1629年)シャー・アッバース一世の時代にペルシャ帝国の首都として、イスファハンの最盛期を迎え「イスファハンは世界の半分」とまで言われ繁栄を誇っていました。
絨毯産業が、本格的に動き出すのは、パハレヴィ朝に入ってからになります。絨毯を作る技術は、イラン最高技術を誇り、数多くの有名工房があります。
精巧なデザイン、豊富な色調、緻密な織り、品質の管理、どれをとっても一流の織り産地といえるでしょう。
有名工房 ハッサンダルダシティ工房、ダーバリィ工房、ドウリィ工房などが有名です。

ハッサンダルダシティ氏について

同氏は34歳で自分の工房を設立、伝統的な手法を活かしつつも、自身が追い求めるカラーを積極的に展開させ、完成度の高い独自のペルシャ絨毯を表現し続けています。
1997年には、絨毯製造者としては初めてジュネーブでグローバル・クオリティ・マネージメント賞を受賞、2003年にはワールドクラス・クオリティ賞を受賞しています。

ワールドクラス・クオリティ賞
ハッサンダルダシティー

ケルマン(Kerman)

産地ケルマンのペルシャ絨毯 ケルマンは、南イランの高原都市で、テヘランより1,022㎞、3世紀ササーン朝のアルダシール一世により建設されました。 絨毯産業は、19世紀にタブリーズの商人達が、町に入り本格的に始まります。
絨毯のデザインは二種類あり、伝統柄の小花を多様したメダリオンと、キャフサデと呼ばれる無地のフィールドの、花柄のメダリオンがあります。後者はアメリカ向けデザインとして完成されました。
またケルマンより40㎞はなれたラバー村では、16~17世紀から、絨毯を織り始め、これは欧米で特に人気があり、品質・織ともに良いケルマン絨毯を織り続けています。
有名工房 フルーズィ工房、ヤズハリ工房などが有名です。

カシャーン(Kashan)

産地カシャーンのペルシャ絨毯 イラン中央部、カビール砂漠を通るクムと、ケルマンとを結ぶ「王の道」沿いにカシャーンはあります。
砂漠の中にあるだけに、自然環境に恵まれぬことが、手工芸産業の発展につながり、古くからタイル・陶器・絹織物などが作られていました。
絨毯はサファヴィー朝時代に、たくさんの名品があります。現在も伝統的な構図や、色使いのものが織り続けられていますが近年、新しいデザインの絨毯が織られ色調にも変化が見られます。
有名工房 シャドサル工房、マー工房、キャビール工房などが有名です。

シラーズ産ギャッベ(Gabbeh)

シラーズ産ギャッベ(Gabbeh イラン西部のザグロス山脈から南部ファース州の高原を季節により移動(遊牧をしながら)する、トルコ系カシュガイ族の女性達の織る絨毯。ギャッベとはペルシャ語で「粗い」という意味で毛足の長い絨毯を総称して、ギャッベと呼んでいます。

あなたの住まいにぴったりのサイズをご提案します

ペルシャ絨毯のサイズ ペルシャ絨毯のサイズは、使用する織り機の大きさでほぼ決まります。そのため、折り機の標準サイズがあり、その呼び名でサイズの名前が、付けられています。
例えば、絨毯の長辺をザル、とかザールという単位で表現します。 ザルはペルシャの単位で約1m強の長さ。ドザルは2ザルの長さという具合です。
カーペットミュゼは、日本の住まいに合う、使いやすいサイズの絨毯を中心に、各サイズを豊富に取り揃えています。

ポシティ 約50×80㎝
ザロチャラク 約80×120㎝
ザロニム 約100×150㎝
ドザール 約140×200㎝
パルデ 約160×240㎝
ガリ 約200×300㎝~
ドザールより小さいサイズはガリチェと呼ばれ、ドザールより大きいサイズの絨毯はガリと呼ばれています。

※上記、サイズは産地により多少異なる場合がございますご了承ください。